2020年の思い出

振り返れば、近年では1番の大鮎が釣れて楽しい年でした、奈良県の吉野川は新椿橋下流での釣果でした、この年は尺鮎も釣れました、この写真の鮎は27~28cmの大鮎と言っても良いと思うくらいに立派です、急瀬抜きの竿でも抜き取るのに難儀しました、27cmの囮で28cmが掛かると地獄です、立派な鮎に挟まっている小さく見えるあゆなのですが、立派な21.5cmの鮎です。途中でこれが掛かると頼りなく思えて、これ囮になるんか?と感覚が麻痺します。

奈良県吉野川の大鮎

2022初甘露

調味液に2時間浸けてから焼いた鮎を冷蔵庫で一晩冷まし、翌日鍋に並べて水を足し親指くらいの刻み生姜を入れサラシに入れたほうじ茶を浸ける。

鮎の甘露煮の用意

鮎の腹を取ったのが5尾、内臓入りが5尾、川の釣鮎なのだから砂が腹に残っているのは当たり前だけどジャリジャリは食べられた物ではないが、チャリは許せる、釣鮎は四郷川で川のコンディションが良い時に釣っているのでチャリしか無いのはわかっているが、子供が食べる時に砂の嫌な思いをさせたく無いので、敢えて腹を抜いた。内臓入りはもちろん私が食べる。

落とし蓋は調味液で一度使った昆布。

鮎の甘露煮

煮込んで水が減ったら足すを2度繰り返し、鍋ごと冷蔵庫で翌日まで寝かす。

鮎の甘露煮の出来上がり

冷蔵庫で二泊した鮎を取り出し、番茶も取り出し、調味料の醤油と味醂と砂糖と調理酒を入れ水を足してまたコトコトと煮て味を入れる、落とし蓋として使った昆布はそのまま煮込む、途中で味見をすると僕の味では少し薄かったのでさらに砂糖と白出汁を追加して、また暫くコトコトと煮込んで、好みの味になったので出来上がり。調理人では無いので味に関する感覚はかなりいい加減だと思うがこの煮上がった鮎の美味しいのは言うまでも無いのですが、落とし蓋として使った昆布が最高に美味かった。

都合二日間も楽しめた初甘露でした。

食む

鮎は石を食む時に、鼻先に向かって右側の歯を使うのか、左側を使うのかそれとも両方を均一に使うのか、どうでも良いような事なのだが、甘露煮用に焼いた鮎を眺めていてふと気がついた疑問。

鮎の素焼き
この内の一番大きな鮎の歯を見ると普段は肉食ではないはずなのに歯先が鋭い。反対側の歯をみて見ると平らになるくらいに減っていて、この鮎は左側では石についた苔をはむ事はなかったのか、たまたま右側の歯を使うに良い石に固執してそこばかり食んでいた時に釣り上げられたのか、どうなのか?人間だったら減った歯は自然に再生する事はないが、鮎はどうなのだろう?使わなかった方の歯はすぐに再生されて、鋭くなるのだろうか?
鮎の歯の拡大

次の鮎は両方が均等に減っていて、片方の歯先が鋭い事はなかった。どうでも良いことかもしれないが、気になる。

鮎の歯の拡大

それによく見ると鼻先からトゲのような物が出ている、これは苔以外の昆虫などを捕獲するときに役立つ物のように想像できるが、その場面を見た事がないのでわからない。わからないことばかりです。